特別展がスタートする10月末頃は、台風の影響で不安定な天気の日が続きましたが、11月に入ってからは気持ちのいいお出かけ日和が続いていますね。
京都非公開文化財特別公開に参加していることもあり、庭園・美術館ともに朝から各地よりご来館いただいております。庭園の木々も、場所によっては赤く色づいているところもあり、現在の庭園では木々のグラデーションをご堪能いただけます。ご来園された際には、学生さんの案内もお楽しみください!
さて、この特設ブログでも作品紹介をおこないたいと思います。最初にご紹介するのは、「松花堂昭乗自画像写」(泰勝寺蔵)です。
こちらの写真は、特別展開催の前日におこなわれた法要の様子なのですが、このとき職員が手をあわせたのが、泰勝寺ご所蔵の「松花堂昭乗自画像写」でした。(写真の一番手前の作品になります)
八幡市八幡平谷にある泰勝寺には松花堂昭乗の墓があり、毎年11月には「昭乗忌」も営まれています。その法要の際にかけられるのが、この狩野惟信筆の「松花堂昭乗自画像写」です。絵師の狩野惟信(1753~1808)は、18世紀に活躍した狩野派の絵師で、狩野探幽の弟・尚信を祖とする木挽町狩野家の流れにある人物です。1781年に法眼、1794年に法印に叙されました。
当館が所蔵する「松花堂昭乗自画像写」は細合半斎の手によるものですが、松花堂昭乗が自ら描いた自画賛像の写しは、この狩野惟信筆のものをはじめ複数が伝来しています。この作品の展示は11月8日(水)までで、11月9日(木)からは松花堂美術館所蔵の「松花堂昭乗自画像写」が展示されます。ぜひどちらの昭乗さんもご覧くださいね。
当館所蔵の作品とはまた少し違った趣きの昭乗さん、展示室でご覧いただける期間はあと1週間を切りました。どうぞお見逃しなく!
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特別展「松花堂昭乗、書画のたのしみ-麗しき筆あと、愛らしき布袋-」HP→http://www.yawata-bunka.jp/syokado/event/#ev366
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