「能書」だからこそ…<作品紹介②>

午前中は晴れて爽やかなお天気でしたが、お昼ごろからだんだんと曇ってきて、冷たい風が吹くようになりました。日が当たらなくなると一気に冷え込みますね。お出かけされている皆さま、どうぞ風邪などひかないようにお気をつけください…!


本日、特別展最初のギャラリートークを開催しました。

京都非公開文化財特別公開でご来園されている方をはじめ、多くの方にご参加いただきました!ありがとうございました。次回のギャラリートークは11月11日(土)の11時から!なんとも某お菓子を食べたくなる日時ですが、皆さまのご参加をお待ちしております。


さて、今回も作品紹介をおこないたいと思います。今回ご紹介するのは、「平等院勧進帳」(平等院蔵)です。

「勧進帳」というと、ある歌舞伎の演目を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。華やかな一場面が印象的ですが、「勧進帳」とは、お寺や神社などを建立したり修理したりするための寄付金をあおぐ趣旨を記した文書のことです。歌舞伎の演目で用いられる勧進帳も、同じ意味のものですね。

この「平等院勧進帳」も、勧進沙門重清なる人物が、平等院の諸堂を再興するために起草したもの。それを、清書を依頼された松花堂昭乗が書いたものがこの作品です。


依頼をした重清という人物と、昭乗との接点ははっきりとしないのですが、そこは「能書」と知られた昭乗のこと。清書の依頼があってもおかしくはありません。麗しい字を書く、というのはそれだけ素晴らしいことだったんですね。


今回の展覧会では、前期・後期を通じて様々な書の作品が展示されています。それぞれを見比べてみると、昭乗の書の幅の広さに驚かされるのではないでしょうか。またブログでもご紹介しますが、ぜひ実際にご覧になって、その「麗しき筆あと」をご堪能ください!

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特別展「松花堂昭乗、書画のたのしみ-麗しき筆あと、愛らしき布袋-」HP→http://www.yawata-bunka.jp/syokado/event/#ev366

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松花堂昭乗、書画のたのしみ  -麗しき筆あと、愛らしき布袋-

市制施行40周年記念・開館15周年特別展の特設ブログです。 展覧会情報や展示作品紹介など、様々な情報を発信していきます。

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