朝晩はずいぶんと気温が低くなりましたが、今日のお昼間は暖かい日差しが差し込む行楽日和となりました。明日・明後日の週末もお天気がもちそうとのこと。楽しい週末をお過ごしください!
現在開催している「京都非公開文化財特別公開」も、今週末の12日(日)までとなりました。今日は、連日庭園内でお客様への説明をしてくれている学生さんたちが、美術館の1階ロビーにて布袋さんと撮影をしてくれました!
松花堂のInstagramには、別ショットもアップしています(→こちら)。皆さまもぜひ、布袋さんとのベストショットを記念にどうぞ!
さて、今回の作品紹介でご紹介するのは、布袋さん…ではなく、別の人物を取り上げたたいと思います。「対月之図」(松花堂美術館蔵)です。
今回展示されている布袋さんが、どれも愛らしい表情をこちらにむけているのに対して、この人物は後ろを向いて天を指差しています。
破衣を繕う「朝陽図」と対幅となることの多い「対月図」は、その多くが月の下で経を読む僧の姿を描きます。本作品はその姿ではありませんが、ふわっとしたその雰囲気のなかで、しっかりと足を踏みしめて天を指差す姿が印象的です。
彼が指差すその先に視線を移すと、そこには江月和尚による賛が書され、さらに丸い落款印がみられます。まるで落款印も作品を構成する画の一部のよう…この手法は、昭乗の他の作品にもみられます。そんな遊び心も、昭乗の作品にはたくさんみられるのです。きっとユーモアのある人物だったのでしょうね。
後ろ姿とはいえ、きっと愛らしい表情をしていることが伝わってくるこの作品。ぜひ天を指差して上を向く彼の視線を追って、作品を堪能してください!
明日は、11時よりギャラリートーク、13時30分より松花堂昭乗研究所 特別講演会「学び継がれる詩歌と書-昭乗の『和漢朗詠集』-」が開催されます。いずれも参加費は無料です(ギャラリートークには入館料が必要です)。当日参加も受け付けておりますので、ぜひご参加ください!
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特別展「松花堂昭乗、書画のたのしみ-麗しき筆あと、愛らしき布袋-」HP→http://www.yawata-bunka.jp/syokado/event/#ev366
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