今日は朝から冷たい雨が降る1日となりました。お昼になっても気温が上がらず、足元から冷えてくるようなお天気でしたが、そのぶん一気に紅葉が進んだようです。そんな景色を楽しみに、個人のお客様や団体のお客様が朝からご来館いただきました。ありがとうございます!
さて、12日(日)まで開催していた「京都非公開文化財特別公開」が終了したため、特別公開期間のみ展示していた作品が入れ替わりました。今回のブログでは、本日より展示されている作品についてご紹介したいと思います。「和漢朗詠集色紙貼交屏風」(禅居庵蔵)です。
『和漢朗詠集』に所収されている漢詩と和歌それぞれ三十六首ずつが、一首ずつ色紙形に書されて屏風に貼り交ぜられています。漢詩や和歌は、墨の含み方や文字のバランスが見事で、「さすが昭乗さんだなぁ…」と思わず感想を述べてしまいそうです。
さらに見どころは、それらの歌が書かれている料紙装飾の美しさです。山水の景色になっていたり、波の文様になっていたりして、その模様にも目を奪われます。
昭乗さんの書を楽しみ、さらにそれが書かれた料紙装飾も楽しめる。いろいろな楽しみ方のできる屏風です。ご覧になる方それぞれの視点で、自由に楽しんでくださいね!
ちなみに、本作品が展示されているケースのそばに釈文を記したシートを設置しています。ご自由に手にとっていただいて、各色紙に書された歌をじっくり堪能していただければと思います。
これからますます寒い日が続きそうですが、秋の気配が深まってきた庭園もあわせてお楽しみください。
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特別展「松花堂昭乗、書画のたのしみ-麗しき筆あと、愛らしき布袋-」HP→http://www.yawata-bunka.jp/syokado/event/#ev366
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