そこに込められた想いとは…<作品紹介⑭>

11月も最後の週末となりました。早いものですね…

青空の広がるいいお天気となった今日は、例年よりも少し早く見頃を迎えた紅葉を楽しみにたくさんの方がご来園くださいました。ありがとうございます!明日は少し曇り空の予報ですが、見頃もそろそろ終盤。カメラを持って、どうぞお越しくださいね。


美術館へも、個人のお客様だけでなく、ツアーや大学のゼミなどのグループでもお越しいただいています。ひとりでゆっくり楽しむもよし、一緒にいろんな感想を言い合いながら観るもよし。ぜひぜひ、思い思いにお楽しみください!

さて、今回の作品紹介では「蓮池図」(個人蔵)を取り上げたいと思います。

墨の濃淡を使い分けて描かれるのは、池に浮かぶ蓮です。あるものは上へと茎を伸ばし、またあるものは眠るようにしなだれています。実を露わにしたものもあれば、花弁をつけたものもみられます。それぞれの姿は、まるで蓮の一生を現しているようにも思えます。

泥の中から美しい花を咲かせる蓮は、仏の教えを体現するものとしても知られます。仏の教に対する想いが込められているのか、昭乗が描いたこの蓮は墨一色で描かれているにもかかわらず、いずれ花開く蓮の花の色が目に浮かぶようです。

中央に大きく余白がとられたこの作品。前に立つと、心がすっと静まるような、そんな気がします。蓮に込められた意味や想いが、自然と伝わってくるのかもしれませんね。


明日は「お茶の京都 in 松花堂茶会」が開催されます。それにあわせて、美術館1階ロビーには一坪茶室「新・空中茶室 そら」がお目見えしました。折り紙の構造を使って作られたこのお茶室。ぜひのぞいてみてください。今日はなんとその中に…

布袋さんが!なんだか違和感がないですね…

一坪茶室をのぞいたあとは、ぜひ布袋さんとも写真撮影してくださいね!

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特別展「松花堂昭乗、書画のたのしみ-麗しき筆あと、愛らしき布袋-」HP→http://www.yawata-bunka.jp/syokado/event/#ev366

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松花堂昭乗、書画のたのしみ  -麗しき筆あと、愛らしき布袋-

市制施行40周年記念・開館15周年特別展の特設ブログです。 展覧会情報や展示作品紹介など、様々な情報を発信していきます。

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